早期発見・早期治療で健康寿命の維持を目指す
「メディコンパスクラブセミナー& 懇親会」in 経団連会館
サイバーナイフからBNCTまで「切らずに治す最新のがん治療」
切らずに治すがん治療の最前線
メディコンパスクラブセミナーは、2013年11月25日、経団連会館にて約200名の皆様にご参加を頂き盛大に開催することができました。
開会のご挨拶の後、新百合ヶ丘総合病院院長の笹沼仁一理事から新百合ヶ丘総合病院のご紹介を頂き、引き続いて行われた講演では、新百合ヶ丘総合病院でサイバーナイフ治療に取り組む宮崎紳一郎先生から最新のサイバーナイフを用いた「切らずに治す最新のがん治療」の実際について解説して頂きました。
最後に、渡邉一夫理事長からは、PETを用いたがんの早期発見の有効性と、陽子線治療、BNCT治療(ホウ素中性子捕捉療法)の原理と、これまで治療が難しかったがんにも有効であり、副作用を極力抑え通院治療も可能な最新のがん治療の実際について解説して頂きました。
セミナーに引き続いて開かれた懇親会では、新百合ヶ丘総合病院並びに東京クリニックから多数のドクターの皆様にもご参加頂き、 会員の皆様との交流を深めて頂きました。
講演内容ダイジェスト
最新鋭のサイバーナイフを活用したがん治療
切らずに、安全で痛みのない最新治療
新百合ヶ丘総合病院 高度放射線治療センター(サイバーナイフセンター)
放射線治療科 サイバーナイフ治療部長 宮崎紳一郎 先生
サイバーナイフは、最新の定位放射線治療装置です。周囲の正常な細胞を傷つけることなく、これまでの放射線治療では不可能であった径2.5cm以上の大きな脳腫瘍や視神経、脳幹などの重要な組織近くに存在する脳腫瘍の治療も2日〜5日ほどの分割治療にすることで可能になりました。
切らない、苦痛がないサイバーナイフは、安全性も高く、通院治療も可能になるなど、治療における数々のメリットがあります。
新百合ヶ丘総合病院のサイバーナイフ治療は「ガイアの夜明け」でも紹介されています。
宮崎先生のご講演では、サイバーナイフの進化の歴史や、治療計画策定の際のご苦労、脳神経外科医 福島孝徳名誉理事長とのエピソードなどもご紹介頂きながら、頭頚部がん、食道がん、乳がんや、再発した卵巣がんに至る治療の実際について分かりやすく解説して頂きました。
新百合ヶ丘総合病院に導入されている最新のサイバーナイフ(左)と上顎がんの症例PET画像